喫煙者は特に気をつけたい肺にやさしい生活
ーCOPD・肺がんを防ごう
わたしたちは呼吸を無意識のうちに行っています。呼吸はヒトが生きるために不可欠なこと。
健康を保つためには肺の健康を維持することが大切です。
生きるための基本「呼吸」
ヒトは呼吸によって、体に酸素を取り入れ、内臓や細胞でエネルギーを燃焼させ、発生した二酸化炭素を排出します。
この大切な運動をつかさどるのが肺です。
だから肺機能が低下すると呼吸不全をおこし、酸素をより多く送ろうと心臓に負担がかかり、心不全につながります。
肺は外気を直接吸い込むので、常に細菌やウイルスの危険にさらされています。
最近再び増加傾向にある結核や肺炎をはじめ肺の疾患は数多く、それだけデリケートな器官だといえます。
咳や痰、息切れなどの小さな症状を見逃さないようにしましょう。
注目されている肺疾患
◆ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性気管支炎や肺気腫を含む肺の病気で近年注目されており、2019年の世界全体の死因では、虚血性心疾患、脳卒中に次いで、COPDは第3位、今では日本人男性の死因の10位前後になっています。
COPDは「肺の生活習慣病」と言われます。その理由は、病気の原因の多くがタバコだからです。
これには受動喫煙も含まれます。その他に大気汚染、粉塵、化学物質も原因となることがあります。
これらを吸い込むことで肺に炎症ができて呼吸がしにくくなる病気です。
肺気腫では細胞が破壊。
タバコをやめることで、細胞の破壊を食い止めることができます。
肺がんや肺炎のきっかけになるともいわれる病気。
病気を自覚し、早期治療に臨むことが大切です。
◆ 肺がん
肺がんは、がんの中でも死亡率No.1。
初期症状が出ないことが多く早期発見が難しいがんです。
気管や気管支、肺胞組織ががん細胞に変わると肺が機能しなくなり、呼吸不全を引き起こします。
肺がんも喫煙の影響が大きいといわれますが、受動喫煙者や非喫煙者も肺がんになる可能性はあります。
定期的な健診を受診するのが早期発見の近道です。