すこやか☆あなたは大丈夫?四十歳を境に、急激に落ちる基礎代謝

「代謝がいい、悪い」とよく聞きますが、そもそも「代謝」とは何でしょうか。

私たちは毎日の食事で栄養素を取り入れ、それを体内で燃やし、活動するためのエネルギーにしています。

このように栄養素をエネルギーに変え、消費するシステムを「代謝」といいます。

体温を調節する、呼吸する、心臓を動かす、食べ物を消化して吸収する。これらすべては、代謝の働きによるもので、代謝は私たち人間の生命活動そのものといえるでしょう。

ところでみなさんは、代謝にも種類があることをご存じでしょうか。代謝には大きく3種類あります。

1つ目が「生活活動代謝」と呼ばれるもので、日常の活動や運動で消費されるエネルギーのこと。

2つ目が「食事誘導性熱代謝」で、食事や、それによる消化・吸収で消費されるエネルギーです。

そして最後が「基礎代謝」。これは、体を横たえてまったく体を動かしていなくても、呼吸や心臓を動かすなど、生命活動のために常に使っているエネルギーのこと。

特にこの基礎代謝は、1日の消費エネルギーの6~7割を占めるため、代謝の主役ともいえるのですが、基礎代謝は年齢とともに悪くなっていきます。

基礎代謝は16~18歳前後をピークにその後は徐々に減っていき、一般に40歳を過ぎると急激な下降線をたどります。

その理由は、加齢によって筋肉が衰え減少してしまうからです。

つまり逆を言うならば、基礎代謝を上げるには、まず筋肉をつけること。ちょっとした運動や生活の工夫で筋肉量はアップします。

痩せにくい、体温が低い、冷えやむくみが気になる、疲れやすいという人は代謝が落ちている証拠。

生活習慣を見直して、代謝のよい体をつくりましょう。