高齢者や閉経後の女性がなりやすい「骨粗しょう症」とは、骨からカルシウムが抜け落ち、骨量が減少している状態のこと。普段から意識的にカルシウムを摂る食生活を心がけたいものです。
カルシウムというと乳製品のイメージが強いですが、その他にも小魚や海藻類、大豆製品、小松菜などにも多く含まれます。
ここで注意したいのが、カルシウムの吸収率です。
年齢や体質によっても異なりますが、食品中のカルシウムはすべて吸収されるわけではなく、平均して牛乳で約50%、小魚で約30%、緑黄色野菜では約20%しか吸収されないといわれています。
そこで大切なのが、カルシウムと一緒にとる成分です。
きのこやウナギ、サンマなどの魚類に多く含まれる「ビタミンD」は、カルシウムの吸収を促し、骨へ定着するのを助ける働きがあります。また納豆や緑黄色野菜などに含まれる「ビタミンK」は、骨に効率よくカルシウムを吸収させ、骨の形成を促進する働きがあります。
カルシウムだけを摂るのではなく、バランスのよい食生活を心がけ、骨粗しょう症の予防に努めましょう。