関節リウマチは、30~50歳代の女性に発症しやすく、人口の高齢化に伴い、60歳代の発症が多くなっています。
日本で約100万人の患者数がいるといわれる、身近な病気です。
原因は、免疫システムの異常といわれています。
●関節リウマチとはどんな病気?
関節リウマチは、手足の関節の痛み、腫れ、こわばりなどの症状があり、ひどくなると激しい傷みで日常生活が困難になり、関節の変形を引き起こします。
関節を動かさない時にも痛みを生じるのが特徴です。
痛みの原因は関節の炎症です。
関節の周囲は滑膜という組織で覆われていますが、この滑膜が炎症を起こすことで痛みが生じます。
炎症が続くと滑膜自体が増殖して組織や軟骨を溶かし、関節を変形させてしまいます。
●敵と勘違い!自分の細胞を攻撃
通常、ヒトには、細菌やウイルスなどの外敵を排除して身体を守ろうとする仕組みが備わっています。
その「免疫」の仕組みに異常をきたすと、誤って自分の細胞や組織を攻撃してしまいます。
そのため炎症が起こり痛みや腫れの症状が現れます。
このような病気は「自己免疫疾患」といわれます。
ヒトの身体の基本的な機能である「免疫」に関わる病気だからこそ、病気について知り、免疫機能を高める生活を心がけたいものです。
早期に発見、早期に治療すれば関節破壊の進行を抑制できる
関節リウマチは、関節が破壊され、変形して動かなくなってしまう病気です。
最近の研究では、関節破壊は、発症後の早期から進行することが明らかになりました。
早期に発見して適切な治療を行えば、症状をコントロールして関節破壊が進行するのを防ぐことができます。
関節リウマチではないかと思ったら、お気軽にご相談下さい。
(参考:中外製薬「おしえてリウマチ」)