すかやか羅針盤「骨格と関節・筋肉・筋の働き方について」

寒い季節になってくると体の節々が痛む人が増えてきますが、高齢になればほとんどの方がみなさん体験することと思います。

人間の体は動物と同じで骨と筋肉とで覆われていますが、骨は屋台骨となります。そしてその骨を取り囲み支えているのが筋肉です。ですから筋肉がしっかりしていないと関節に負担がかかることになります。

みなさん若いときには筋肉も隆々としていて関節も滑らかでい痛むことはありませんが、年とともに誰でも筋肉は落ちてきます。そして運動不足にもなりますし、その分の負担が関節にかかって痛みを起こすことが多くなります。

人類は二本足で歩くようになって以来、腰に負担をかけるようになり、腰痛で悩んでいる人も多いと思います。

骨はいくつもの骨が組み合わさってできていて、骨と骨をつなぐのが関節です。そして痛みが出てくる場所は関節と筋肉からです。骨の表面は軟骨で覆われクッションの役目をしています。そして骨をつなぐものは靱帯という紐でつながっています。特に膝の関節などには負担がかかりやすいのですが、膝の全体は関節包という袋で覆われており、中の関節液が潤滑油のような働きをしています。

軟骨細胞の周辺にはコラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどのムコ多糖体で構成され、水分が保たれ、滑らかに動くようになっています。靱帯もコラーゲンからできています。

腰痛には高齢になると起こりやすい変形性脊椎症や、まだ骨が出来上がっていない時期の過激な運動により起こる、腰椎分離症。重い荷物を長時間持ち続けたり、ひとつの姿勢を長く続けることで圧力がかかって椎間板が飛び出して痛む椎間板ヘルニア。筋力の低下による腰痛や関節痛。さらに体を温める力が低下して、血液の流れが悪くなって起こる関節痛もあります。