更年期は第二の人生をさらに実り豊かにするための大切な準備期間です。
更年期の症状は個人差があり、症状が重い方は本当に辛いものです。
しかし、この時期に自分の心と体を改善することで、更年期以後も健康に過ごせるのです。
更年期障害の症状を和らげ、毎日健康で生活できるようにする事は、漢方の得意分野です。
何事も早めに相談されると楽に過ごせます。
漢方薬はそれぞれの人に合わせて、体質に合った処方を選定しますので、更年期障害といっても処方は様々です。
処方が違うという事は、同じ更年期障害でも原因の成り立ちが違うという事です。ですから、正しく原因を把握する事が出来る方に相談して下さい。
例えば、更年期障害においてよく見られる、のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)ですが、これだけをとらえても、大まかに8通りに原因が分かれます。
1. 反復してのぼせ・ほてり・顔面紅潮する人で、イライラ怒りっぽい人
2. 上半身ののぼせとほてりがあり、下半身が冷える、汗が出る、イライラする人
3. 上半身ののぼせとほてりがあり、頭痛・肩こり・腰痛・月経痛がある人
4. 午後から夜間にかけてほてり・のぼせ・熱感があり、不眠・動悸・口内炎のある方
5. 午後から夜間にかけてほてり・のぼせ・熱感があり、長引く乾いた咳・咽の乾燥がある方
6. 午後から夜間にかけてほてり・のぼせ・熱感があり、イライラ・耳鳴り・めまい・ふらつき、足腰がだるく力が入らない
7. 手足のほてりがあり、食欲がなく食べると腹が張り、口唇が乾燥し、元気がない、疲れやすい
8. 突然にほてり・のぼせ・熱感があり、寒がりで冷え症、元気がなく、腰や膝がだるく力が入らない
それぞれに合わせて処方が決まります。
全体的に捉えても、大きく6つに原因が分かれます。
1. 血瘀(血液の滞りがひどい人)・冷えのぼせ・生理痛・肌荒れ
2. 気滞血瘀(血液の滞りがひどい+イライラする人)情緒不安定・気うつ感がある
3. 気滞(ストレスでイライラする人)不安感・気うつ感・不眠・のどに異常感がある
4. 血虚(血液が不足して貧血気味な人)顔が白く・皮膚がカサツキ・めまい感・物忘れ
5. 気血両虚(血液が不足して、イライラもある人)食欲不振・疲労感・冷え症
6. 血虚水滞(血液が不足して、水分代謝も悪い人)むくみ・めまい感・頭重感がある
私が高校生の頃、当時40代の母は更年期に苦しんだ一人でしたが、漢方薬を飲んで楽になったと言っていました。
その頃一般的には、ビタミンE剤が更年期障害には有効と言われていました。
しかし現在は高品質なインフラボン製剤があり、ホルモン補充療法の代わりとして使用されています。
そして、自律神経を安定させ、バランスを調整するサプリメントとして低分子水溶性キトサンも使用する事があります。
漢方薬と一緒にイソフラボン製剤や低分子水溶性キトサンを併用する事で、早く体調が整ってきますし、とにかく生活が楽になってきます。
現在は女性だけではなく、男性の更年期障害も知られるようになりました。
長い間悩むより、更年期かなと思った人はできるだけ早く治療を始める事がそれからの人生をよりよいものにしていきます。
更年期障害の症状にお困りでしたら、お気軽に鏡薬品波動漢方研究所までご相談ください。