健康生活情報☆トランス脂肪酸Q&A(前半)

今回はトランス脂肪酸についてQ&Aでのお話です。(前半)

 

Q.1 トランス脂肪酸とは何ですか?

A.1

トランス脂肪酸は、脂質の構成成分である脂肪酸の一種です。植物油などからマーガリンやショートニングなどを製造する際や植物油を高温にして脱臭する工程で生じます。

また、天然でも、牛などの反すう動物に由来する乳製品や肉に含まれています。

 

Q.2 トランス脂肪酸はどのような食品にどのくらい含まれていますか?
A.2

トランス脂肪酸の含有量は、原料の違いや加工方法の違いにより異なります。

平成18年度に食品安全委員会が実施した調査では、マーガリンでは平均7.0g/100g、ビスケット類では平均1.8g/100g、ショートニングでは平均13.6g/100g、コーン系スナックでは、平均1.7g/100gなどです。

なお、平成22年度にマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングを検査したところ、トランス脂肪酸の含有量は減少傾向が認められました。

(参考)食品に含まれるトランス脂肪酸(内閣府食品安全委員会、食品健康影響評価)

 

Q.3 トランス脂肪酸は健康によくないのですか?

A.3

平均的な日本人より多いトランス脂肪酸摂取量を基にした諸外国の研究結果によると、トランス脂肪酸の過剰摂取により、心筋梗塞などの冠動脈疾患が増加する可能性が高いとされています

また、肥満やアレルギー性疾患についても関連が認められていますが、糖尿病、がん、胆石、脳卒中、認知症などについての関連は分かっていません。

こうした研究結果は、トランス脂肪酸の摂取量が、平均的な日本人よりも相当程度多いケースの結果であり、平均的な日本人の摂取量においては、これらの疾患リスクとの関連は明らかではありません。

(出典:厚生労働省HP)