6月の声を聞くころ、空気は重たく湿気を帯び、身体もどこかスッキリしない。
「毎年この時期になると調子が悪い」と感じる方は、あなただけではありません。
梅雨時期の不調は、東洋医学の観点から「湿邪(しつじゃ)」という外から入り込む余分な湿気が原因のひとつとされています。湿邪は、私たちの身体の中に停滞し、巡りを滞らせることで、重だるさ、むくみ、頭痛、胃腸の不調、気分の落ち込みなど、さまざまな不快症状を引き起こします。
西洋医学では明確な「病気」とまではいかない、けれども確かに存在するこの“なんとなく不調”。そんな時こそ、身体全体のバランスを整える東洋医学の出番です。
たとえば、漢方では「脾(ひ)」と呼ばれる消化吸収を司る機能が湿に弱いとされています。梅雨の時期に胃腸の不調を感じる方が多いのは、この「脾」が湿邪に影響されるから。そんな時には、脾を元気づけ、余分な湿をさばく生薬を使った漢方薬や、食材(ハトムギ、とうもろこし、小豆など)を意識して取り入れるのもひとつの方法です。
また、鍼灸や整体などの手技療法で体内の巡りを促し、自律神経を整えることも効果的です。さらに、東洋医学では「気(き)・血(けつ)・水(すい)」のバランスを整えることが基本。心と体は一つととらえ、気分の落ち込みにもアプローチします。
年齢や性別を問わず、東洋医学は「その人全体」を見て寄り添います。
梅雨のこの時期、天候に左右されず、心地よく毎日を過ごすための手段として、東洋医学の知恵を取り入れてみませんか?
小さな変化を見逃さず、心と体に優しく向き合う。
そんな東洋医学のあり方は、現代の私たちにとって、ますます大切になっています。
ストレスや疲労、なんとなくの不調、原因不明の様々な症状でお困りでしたら、どうぞお気軽に鏡薬品波動漢方研究所までご連絡ください。
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