今回は、脂肪の量を適度に保ってくれるキトサンの作用についてのお話です。(前半)
◉ キチン・キトサンの腸管吸収抑制作用 ◉
キトサンは、脂肪に対してどのように作用するのでしょうか。
私たちが食べた食品中の脂肪は、そのまま腸から吸収されることはありません。
まず、十二指腸で、胆汁に含まれる胆汁酸やリン脂質と混ざって乳化して小さな油滴となり、その後、膵臓から分泌される消化酵素リパーゼによって4種類の脂肪に分解され、体内に吸収されます。
キチン・キトサンは、リパーゼが脂肪を分解する働きを阻害します。
脂肪は分解されないと腸から吸収されないため、リパーゼによって分解されない脂肪は、吸収されることなく体外に排出される可能性を示しています。
<キチン・キトサンの腸管吸収抑制のメカニズム>
① 脂肪が十二指腸で胆汁に含まれる胆汁酸やリン脂質と混ざり乳化して小さな油滴となります。
② 膵臓から分泌される消化酵素リパーゼによって4種類の脂肪に分解され、体内に吸収されます。
③ キチン・キトサンが、リパーゼが脂肪を分解する働きを阻害します。
④ 脂肪は分解されないと腸から吸収されません。
⑤ リパーゼによって分解されない脂肪は、吸収されることなく体外へ排出されることが可能です。