すこやか☆気になる脂肪についてのお話(後半)

脂肪は、人が活動するための大切なエネルギーであり、必要不可欠な栄養素です。しかし、摂りすぎると体内に蓄積され、生活習慣病を引き起こします。今回は、脂肪の種類や役割についてのお話です。(後半)

『多すぎる中性脂肪は「百害あって一利なし」中性脂肪とコレステロールの関係』

血中の中性脂肪が増えると善玉(HDL)コレステロールが減少し、悪玉(LDL)が増えてしまいます。

中性脂肪が増えると、中性脂肪を減らす物質「アディポネクチン」が減少するため、さらに中性脂肪が増え、悪玉(LDL)が増えるという悪循環に陥ります。

中性脂肪や悪玉コレステロールが基準値を超えてしまった状態は「高脂血症」という病気です。

中性脂肪は、私たちの身体を守る大切な役割を担っていますが、多すぎると様々な病気の原因となります。

今は症状がなくても、いずれ命にかかわる重大な病気の要因となるのが中性脂肪の怖さ。

適度な数値を保つように、日頃の生活習慣に気をつけましょう。

<中性脂肪が多いとつながる病気>

● 肝臓にたまると脂肪肝

● 肥満による生活習慣病

● 急性膵炎の発症リスクが高まる

● 動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクが高まる