雨の多いこの季節。身体が重だるくて、気分もすっきりしない…。
とくに女性は、梅雨の時期に体調を崩しやすい傾向があります。
その背景には、東洋医学でいう「湿邪(しつじゃ)」の影響があります。湿邪とは、外の湿気が体内に入り込み、巡りを滞らせる存在。女性はもともと「血(けつ)」のめぐりが健康のカギとされており、このバランスが崩れると、頭痛、むくみ、食欲不振、冷え、PMS(月経前症候群)の悪化など、さまざまな不調が現れやすくなります。
また、現代女性は仕事や家事、育児など、多くの役割を担い、ストレスもたまりがち。こうした心身の緊張は「気(き)」の巡りを妨げ、梅雨の湿邪と相まって、体の中に“詰まり”を感じさせるような不調を引き起こすのです。
東洋医学では、こうした状態を「気滞湿困(きたいしっこん)」や「脾虚湿盛(ひきょしっせい)」などととらえ、巡りを促し、体にこもった湿気をさばき、女性本来のリズムを整える治療を行います。
たとえば、漢方薬では「香りで気を巡らせ、余分な水を外へ導く」作用のある生薬を用いたり、体を温めつつ湿を取り除くような組み合わせを処方します。
さらに、ハトムギや陳皮(ちんぴ)、黒豆など、女性の身体に優しく、湿を取る食材を意識的に食事に取り入れることもおすすめです。
ときには「なんとなく不調」に耳を傾け、自分の体を大切にする時間を持つことも、健やかな女性らしさを保つ大切な習慣です。
この時期の不調は「気のせい」ではありません。
東洋医学には、身体と心を丸ごと受け止める知恵があります。
季節の変わり目こそ、自分をケアするチャンス。
ゆらぎやすい女性の身体に、東洋医学の優しさを添えて、梅雨の季節を軽やかに乗り越えましょう。
梅雨時期のストレスや疲労、なんとなくの不調、原因不明の様々な症状でお困りでしたら、どうぞお気軽に鏡薬品波動漢方研究所までご連絡ください。
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