夏の終わり、何となく疲れが抜けず、食欲がない・胃が重い・だるさが続く…そんな夏バテの症状に悩む方は少なくありません。東洋医学では、このような状態は「脾(ひ)=消化器系全般を指し、主に飲食物の消化吸収と、そこから得られた栄養を全身に運ぶ働きを担っています。」の弱りから来ると考えられています。
脾は、飲食物から気(エネルギー)や血(けつ)を作り出す大切な臓腑。冷たいものの摂りすぎや食べ過ぎ、不規則な生活が続くことで、その働きが低下し、消化吸収力が弱まると、疲労感や倦怠感が増していきます。
夏の疲れをリセットするには、まず「脾」を労わる食事がポイント。例えば、温かくて消化の良いお粥やスープ類、軽めの煮物や蒸し野菜などがおすすめです。特に、かぼちゃ・にんじん・さつまいも・大根などの甘味のある野菜は、脾を元気にしてくれる代表格。
また、規則正しい生活と質のよい睡眠も欠かせません。夜ふかしを避けて、早寝早起きを心がけることで、体内の「気血水」の巡りも整いやすくなります。
さらに、毎日の食事で「ゆっくりよく噛む」ことも、脾の働きを助ける大切な養生。冷たいものを避け、常温以上の食べ物を意識して取り入れましょう。
夏の終わりには、外からの刺激を控え、内臓の疲れをいたわる「内向きのケア」がカギ。無理せず、やさしく、自分を癒すことから、元気な秋を迎える準備をしていきましょう。
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