■梅雨明けに気をつけたいこと【その2】

体も心も“切り替え”のタイミングです

梅雨が明けると、空は一気に晴れ渡り、太陽のまぶしさや気温の上昇に驚かされる日が続きます。けれども、自然の変化についていくのはそう簡単ではありません。私たちの体も心も、急な変化には少しずつ慣れていくしかないのです。

東洋医学では、季節の変わり目を「気の転換点」と捉えます。梅雨明けは、まさに“陰”から“陽”への切り替えが起こる時期。陰湿な空気の中で静かにしていた身体が、夏の太陽に照らされて一気に活発になります。この時期、無理に元気を出そうとすると、逆に心身のバランスを崩してしまうこともあります。

特にこの季節は、「心(しん)」という臓腑に注意が必要です。心は血液を巡らせ、精神の安定にも深く関わっています。夏は心が活発になりすぎる傾向があり、不眠、焦燥感、動悸、落ち着きのなさなどが現れやすくなります。エアコンの冷えや、気温差による自律神経の乱れも拍車をかける要因です。

この時期に大切なのは「リズムを整えること」。夜更かしをせず、早寝早起きを心がけ、朝の時間を丁寧に使うだけでも、心と体は驚くほど落ち着いてきます。また、深呼吸やストレッチ、ゆっくりとした散歩など、“気を巡らせる”動きを意識するのもよいでしょう。

日々の中で、無理に元気に振る舞わず、少し立ち止まることも立派な養生です。夏の勢いに流されず、ゆったりと自分のペースを保つことが、秋以降の体調の土台づくりにつながります。

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