■梅雨明けに気をつけたいこと【その4】

汗をかく=元気を失う? 適度な汗は“養生”です

夏になると、自然と汗をかく機会が増えます。けれども、「汗をかくのは健康にいい」と思っていたのに、逆にぐったりしてしまった経験はありませんか?
東洋医学では「汗は気(き)とともに出る」と考えられています。つまり、必要以上に汗をかくことは、体のエネルギー源である“気”を失うことにもなるのです。

特に梅雨明け直後のこの時期は、体が湿気に慣れていて、発汗のコントロールもまだ整っていません。急に強い日差しにさらされてたくさん汗をかくと、のぼせ・脱力感・めまい・口の渇きといった「気陰両虚(きいんりょうきょ)」の状態になりやすくなります。
反対に、冷房の効いた空間に長くいるなどして汗を全くかかないままだと、体の中に湿と熱がこもり、「だるい・重い・頭がぼんやりする」などの不調が起こります。

つまり、汗は「かきすぎ」も「かかなさすぎ」も良くないのです。では、どうすればいいのでしょうか。
ポイントは、 “適度に汗をかく習慣”を生活に取り入れること。たとえば、朝や夕方の涼しい時間帯に15分ほどウォーキングをして、じんわりと汗ばむ程度の運動をする。あるいは、ぬるめのお風呂でリラックスしながら汗をかくのもおすすめです。

また、汗をかいた後のケアもとても大切です。体が冷える前に着替える、水分をこまめに補う、ただし冷たい水ばかりでなく、常温や白湯を交える――このようなちょっとした積み重ねが、体力の消耗を防ぎ、夏の疲れを軽減してくれます。

「汗をかく=元気が逃げる」ではなく、「汗を上手に使って整える」。この感覚が持てると、夏の過ごし方がぐっと楽になりますよ。

「だるい」「重い」「頭がぼんやりする」といったお悩みでお困りでしたら、鏡薬品波動漢方研究所までどうぞお気軽にご相談ください。

📞 0955-58-9739