夏は大量に汗をかく季節です。東洋医学では、汗をかくと「気」や「津液(しんえき)※」だけでなく、身体の深部にある「腎精※2」までもが消耗すると考えます。特に長引く猛暑や、夜間の寝汗が続くと、腎に蓄えられているエネルギー=“腎気”が不足しやすくなるのです。
「腎」は生命力の源であり、成長・発育・老化とも深く関わる重要な臓腑。暑さの疲れが取れない、下半身がだるい、耳鳴りや腰の違和感、寝ても疲れが抜けない…という方は、夏の終わりに“腎疲れ”を起こしている可能性があります。
そんな時期には、まず「深部を冷やさないこと」が基本。冷たい飲み物やクーラーで冷えた体をそのままにせず、腹巻や足湯でじんわり温めると、腎への負担が和らぎます。
また、日々の食事では、温かい汁物ややさしい味のおかゆ、根菜類など“体を内側から補うもの”を取り入れて、エネルギーをチャージしましょう。
たっぷり汗をかいた夏の終わりこそ、自分の内なるエネルギーに目を向け、腎をいたわる生活を始めてみてください。
※津液(しんえき)は、津(陽性の水分、清んで粘り気がなく、主として体表を潤し、体温調節に関与し、汗や尿となって体外へ排泄される)と液(陰性の水分、粘り気があり体内をゆっくりと流れるもので、骨や髄を潤す。体表部では目、鼻、口などの粘膜や皮膚に潤いを与える)で構成される体内の水分の総称です。
※2腎精『腎』は東洋医学では、体の成長や生殖機能、老化などに深く関わる大切な働きをするところと考えられています。『腎精』はその『腎』の働きを支える根本的なエネルギーのようなものです。
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