9月・残暑疲れに効く五臓バランスの養生法

9月はまだ日中の残暑が残り、体の疲れやだるさを感じやすい季節です。東洋医学では、夏の暑さで「心(=循環機能だけでなく意識や精神も司る器官)」と「腎(=成長・発育・生殖などに関わる泌尿器・生殖器・腎臓などの機能)」が消耗し、消化機能の「脾(=全身エネルギー代謝と機能維持を司る複合的な働き・消化器系全般)」も弱りやすくなります。この三臓のバランスを整えることが、夏疲れからの回復に重要です。

まず「脾」を補う食事として、山芋、かぼちゃ、さつまいもなどの消化に良い根菜類や、米や雑穀などの穀物が推奨されます。これらは体に必要な「気(エネルギー)」を補い、疲労回復に役立ちます。「腎」を養う黒い食材(黒豆、黒ごま、ひじき、昆布)も取り入れましょう。これにより水分代謝や精力が整い、体力回復がスムーズになります。

生活面では、朝夕の涼しい時間に軽い運動やストレッチを行い、体内の気血の巡りを促すことが大切です。また、夜は寝具や衣類で冷えから体を守り、十分な睡眠をとることが回復を助けます。

心のケアも忘れずに。東洋医学では「腎」と恐れや不安の感情が関係すると考えられています。気になることがあっても、深呼吸や軽い運動、趣味の時間で心を落ち着かせることが腎の養生につながります。

9月は残暑疲れの蓄積をリセットし、秋に向けて体を整えるチャンスです。食事、生活、心のバランスを意識し、五臓の調和を整えることで、健やかに季節を移行しましょう。

残暑疲れ・不安感など様々な症状でお困りでしたら、どうぞお気軽に鏡薬品波動漢方研究所までご連絡ください。

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